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ある日のこと。
社会人となり、最近大人のファッションに目覚めつつある娘が何の気なしに両親のクロゼットの中を覗いていると・・・。母親がずいぶん以前によく着ていた毛皮のロングコートを見つけたのでした。
娘 「ちょっとお母さん、これ、すごい立派な毛皮じゃない!」
母 「ああ、それね。もう10年前ぐらいに買ったのかしら。
相当高かったのよ。でも最近は全然着てないわね。」
娘 「そうよね。最近着てるとこ見たことないもん。
しっかり使わなきゃ、もったいないわよ、絶対!
もう少しデザインが新しければ私も着たいんだけどな・・・」
なんとかこの毛皮を有効に活用できないかと考える娘。 思案の末に、毛皮をリフォームして、自分にぴったりのものに変えちゃおうというアイデアを思いついたのでした。

娘 「そうそう、今流行の“リフォーム”しちゃえばいいんだわ。
ちょっと丈短くして全体のイメージも変えれば、
とっても今っぽくなりそうだし。
自分だけで利用するんじゃ、ちょっと気が引けるけど、
切り取った部分の毛皮をお母さんのバッグにしたり、
お父さんのコートの襟に使ったりすれば、
みんなで活用できるじゃない!」
かくして娘は、そのプランを両親に提案。

娘 「どう? お父さん、お母さん? いいアイデアでしょ!」
母 「サイズ直しぐらいはできるんじゃないかと思ってたけど、
デザインまでがらっと変えられるなんて知らなかったわ。
このままじゃ、タンスの肥やしになりそうだし、
いいんじゃない?」
父 「別に私は構わんよ」
我が意通ったり、と娘はニンマリ。
さっそくその毛皮を専門店へ持ち込み、リフォームしてもらいました。

娘 「ねぇ、ねぇ、毛皮のリフォームって買ってから
10年ぐらいがタイムリミットだったんだって」
母 「あら、そう。じゃ、ぎりぎりだったのね。
間に合って良かったわ。
なんだか新品のようになっちゃって、とっても似合ってるわよ。
私でも着られるんじゃないかしら」
娘 「もちろん、お母さんも着ればいいじゃない。
私にもそのバッグ貸してね」
父 「おいおい、私の襟もなかなかのもんだろう?」
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